「クリスマスに現れた伝説のおじさん(後日談)」



「おい、どういうことだ!不審者扱いされるとは思ってなかったわ!」

先程、マルキオ邸へと言ってきた男が詰めかかっている。
このサンタの格好をして、マルキオ邸へと行った男の名はリード・ウェラー。
傭兵サーペントテールの一員だ。

「悪かった、俺はこっちの話では、顔出せないんで、お前に頼んだんだ」

一方の弁解しているこの者は先程リードの言っていた、『オーブの守護者』の異名を持つものだ。
どうやら諸々の事情により、こちらには登場できないらしい。

「けっ!どうせ、長編がある程度いったら、こっちの世界に本格的に出るんだろう。」

「そういうことは俺も知らないから、ほら依頼料だ」

オーブの守護者は金と紙を渡した。
紙はいわゆる手紙のようなもの。

「確かに頂いた。じゃあ行くぞ」

「ああ、貴方もサーペントテールのメンバーの無事を祈ってるよ」

二人は別れた。
それぞれ、仕事があるのだから。
彼らはクリスマスといえど休みがあるわけではないのだ。


「わぁ〜、プレゼントだ!」

「サンタが本当に来たんだ!!」

「だから言ったでしょ?サンタは居るんだって!」

フィンスを始めとする子供達は賑やかだった。
騒がしいくらいに。
シンドウの方は静かだった。
一見、みんなと一緒のように置かれていたが、手紙が付いていたからだ。
今は何よりも優先してその手紙を読んでいるからである。
手紙を読み終える頃にはいつものシンドウに戻っていた。

「よし、みんなリビングに行こうか!」

彼はキラやラクス達以外にも信頼している人が居る。
その者の異名はオーブの守護者なのだ。
その人からの手紙を待っていた。
シンドウにとって、この手紙がある意味最高のプレゼントとなった。

「あれ!?キラ兄ちゃんは?」

リビングに来るが、キラが居ない。
ラクスやマリューは台所、バルトフェルドはテーブルに座っている。

「さあ、キラは寝込んでるんじゃないかしら?」

カリダさんは笑っていた。
それを聞いたマリューやバルトフェルドも。
ラクスもだ。
マルキオ邸では、そんな感じのクリスマスを迎えたのだった。



END



後書き
リードとは本当にサーペントテールのメンバーです。
サンタのような体格しているのは誰だろう?
と考えた時、この人が出たのです。
それに傭兵だったら依頼を受けたら、引き受けるだろうとも思ったので。
なお、オーブの守護者とはLEGENDにおいてある男のみを指す異名。
当サイトにおいては重要なキャラなんですが・・・。
ところで、この短編でのシリーズはLEGEND終了後ではありません。
なので、例の男も出ないわけで。
それにしてもキラが寝込んでいる理由は・・・皆様でご想像ください。




タイトル